辛い事や悲しい事があったら、「人間万事塞翁が馬」という諺を思い出して! 2014.10.20 トピックス 4月も三週間を過ぎて、学生の諸君は新しい学校やクラスに徐々に慣れてきたのでないだろうか。毎日が楽しく新しい友達が沢山できた者もいれば、様々な理由で学校に馴染めずに気持ちがめげている者もいる事と思う。 人は一度落ち込むと、その不幸が永遠に続きいつまで経っても良くはならないと思ってしまうものである。そんな時に「人間万事塞翁が馬」(じんかんばんじさいおうがうま)という諺を思い出して欲しい。 この諺の元の話は、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に書かれている。 中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。 さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。 ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。 この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、 高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。 ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。 「このことが幸福にならないとも限らないよ。」 そしてしばらく経ったある日、 逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。 そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。 「このことが災いにならないとも限らないよ。」 しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。 近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。 「このことが幸福にならないとも限らないよ。」 1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。 城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。 そして、何とか胡人から守ることができましたが、 その多くはその戦争で死んでしまいました。 しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。 長い人生では楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれども、何が幸福で何が不幸かは直ぐに決まるものではない。 皆さんも嬉しい時には自己を律して、悲しい時には将来必ず幸せが訪れるものと信じて、毎日を明るく元気に過ごして欲しい。(S.O) 通信制高校に関する情報やカシマの通信の魅力を配信中です!! ⇒公式LINE ⇒公式Instagram 一覧に戻る